鉄で型どられたアルファベットや数字を見つけた。
決して高くない精度。
平らな場所に置くと、片側が浮くものもある。
同じ数字の「1」でも、微妙に形が違う。
加工技術が発達した現代とは逆行した。手仕事感たっぷりの数字。
この鉄の数字を見たとき、時計のイメージが湧いた。
(我が家には引越してから1年が過ぎても時計が無かった。)
そんな思いを求め材木&家具を作っている丸萬さんへ。
本来新しい木をメインで取り扱っている丸萬さんですが
運よく昔何かで使われていた、古材を見つけてくださった。
折角良い感じの木が見つかったので
時計のムーブメントを埋める加工もプロの手により施してもらった。
所々に横に入っている傷は、のこぎりの刃が当たった痕の様。
何かを切断する際、下にこの木が土台として当てられていたらしい。
裏面は木が反っていたので、中心部を平らな面にしてもらった。
プロの手によりムーブメントがピッタリ埋め込まれた。
ここからの最終仕上げは自分で。
まずはコンパスで文字の位置を鉛筆で印。
数字の位置や微妙な角度を決めてから、
決まったところがズレ無い様に釘を打つところをドリルで。
最後に釘を打ち込んで、針をセット。
完成。
完成までに数ヶ月掛かったけど満足いく時計が出来た。
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